自宅でANSYS製品使ってみた【環境構築編】

ANSYS インストール シミュレーション

ANSYS製品をインストールしてみたので、日記的に書いておきます。

モチベーション

そうだ、解析やろう、と思い立ち、ANSYS DiscoveryLiveとANSYS Fluentをインストールしてみました。

ANSYS社の提供する解析ソフトウェアは、非商業利用向けの機能制限版であれば無償で利用できるとのことで、さっそく使ってみました。

サポート対象のあらゆるMS Windows 64ビットマシンにインストール可能のようです。

端末スペック

使う端末はコレです。

以前、Fusion360というCADをインストールしてみた端末で、スペックはメモリ64GB、Xeon W5590 3.33GHz、2プロセッサ、NVIDIA Quadro FX3800。

中古品で5万円くらいで販売されていたので購入しました。

ANSYSをダウンロードする

ANSYS製品は、以下からダウンロード可能です。

利用できるのは、Discovery Live、AIM、ANSYSの3製品。

3製品の中身は、簡単に言うと以下の通りです。

Discovery Live:CADから手っ取り早く結果を得られる
Discovery AIM:ANSYSのソルバーを使いながらも設定が初心者向け
ANSYS:プロ用途

公式サイトからANSYS製品群をダウンロードします。

なお、ANSYS Studentにはライセンスに期限があります。ソフトウェアダウンロード時に、Bult-in license valid until 〇〇と示されている日を過ぎると、ライセンスエラーでソフトウェアが立ち上がらなくなります。期限が過ぎたら、新しいバージョンを再インストール(バージョンアップデート)しましょう。

ANSYS公式 から、最新版のANSYS Studentをダウンロードしてきます。
https://www.ansys.com/academic/students/ansys-student

今回は、ANSYS STUDENT 2021 R1をダウンロードします。
6.8GBありますが、数分でダウンロードできました。

ダウンロードした圧縮ファイルを展開します。

ANSYSインストール

解凍したフォルダ内のsetpu.exeを実行します。

インストールの手順は、バージョンによって大きく変わることはないと思います。

ANSYSをインストールします。プロ仕様のヤツです。

ダウンロードしたファイルを解凍、規約に同意してインストールすれば終わりです。5分くらいで終わります。

規約に同意します。

インストールディレクトリを指定します。

規約に同意して、デフォルトでインストールを開始します。

残り01secになってからなかなか進行せず心配になりましたが、15分程度でインストールが完了しました。

インストールが完了すると、ANSYS 2021 R1がリストに表示されます。

C:\Program Files\ANSYS Inc\ANSYS Student\v211\fluent\ntbin\win64

上記ディレクトリにあるfluent.exeを実行すると、ANSYSFluentが起動できます。

無事、ANSYS Fluentがインストールできました。同様にMechanical製品も利用できるはずです。

Workbenchの起動画面。

驚いたことに、流体・構造・伝熱・などなどすべてのモジュールが利用可能なようです(それぞれに要素数の上限など固有の制限はあるかもしれませんが)。

CFX、Chemkin、Forte、APDLなど…本当に無償でいいのか?というラインナップ。

研究室にいる機械系の学生さんは、すぐにインストールして使い方を覚えた方がいい。マジで。就活で絶対役に立ちます。

旧バージョンのアンインストール

古いバージョンのANSYSは、ライセンス期限が切れていて利用できないので、アンインストールします。(残しておいてもストレージの無駄です)

アンインストールを実行します。

3分ほどでアンインストールが完了します。

ANSYS関係の記事

ANSYSを使って遊んでみている記事群は以下の通りです。

よければご覧下さい。

DiscoveryLiveのインストール

DiscoveryLiveのインストールは、うまくいきませんでした。

以下にログを残しますが、読んでも何も得るものがありません。

DiscoveryLiveをインストールします。

インストールする際に、インストーラーの保存場所がデスクトップだと「ほかのアプリケーションを終了してください」といったエラーがでることがあります。マイドキュメントなどに移動すると解決します。Student Communityに記載がありました。

インストールはできたのですが、こんなエラーが。

ANSYS Discovery relies on the latest GPU technology to provide its computation and visual experience. To run the software, you will require:
A dedicated NVIDIA GPU card (Quadro recommended) based on the Kepler, Maxwell or Pascal architecture. Maxwell 2000 or better strongly recommended. Most dedicated NVIDIA GPU cards produced in 2013 or later will be based on one of these architectures.
At least 4GB of video RAM (8GB preferred) on the GPU.
The Discovery Compatibility Checker results are as follows:
This machine does not meet the minimum hardware requirements.
Discovery requires a minimum of 4 GB of graphics memory. Discovery may not run properly because your graphics device does not have the minimum required memory.

DiscoveryLiveは、計算にGPUを用いるうえに、GPU性能次第で計算結果が変わるという代物。

なので、最低限のGPUスペックを持っている端末で利用する事を推奨しており、

あなたの古い端末のGPUは古いし容量足りてないし全然だめです!

と言われています。

やかましわ!!

と言い返しておけばいいエラーです。
(と思ったのですがこの後苦戦します)

DiscoveryLiveをインストールするも…

一旦、端末を再起動してから、DiscoveryLive2019R3を起動。

シミュレーション画面に遷移せず、「作成できませんでした OpenGL」というようなエラーが表示されます。グラフィックカードのドライバをアップデートしないとダメなようです。

windows10のグラフィックドライバアップデートはこの手順で行えるようです。

ただ、ここまでやってもシミュレーションは実行できず。グラフィックボードが古い事が原因かもしれません。

グラボだけ追加で買うか…と思いAmazon で調べてみると、そこそこ高い。

しかも推奨スペックより低い…。とりあえず動かすだけ、という目的で安いものを試してみるか…でも安くはない…

いろいろ思案したあげく、私は主にANSYSを使い、DiscoveryLiveはあったらいいな程度だったので、とりあえずハード増強はペンディング。

お金に余裕があるときに、GPU買うかも…

DiscoveryLiveの細かい使い方などは、ANSYS Student Communityに掲載されています。

このコミュニティは、質問しあう掲示板のような雰囲気。英語に抵抗がなければ、情報量が多く勉強になります。

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Images used courtesy of ANSYS, Inc.

コメント

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  2. […] 前回、自宅でANSYS製品使ってみたとして、インストールしてみたANSYS Fluent。簡単な流体解析を一通りやってみたので、メモ的に書き残します。 […]

  3. […] ANSYS studentをインストールしてFluentを使った簡単な流体計算をしました。 […]

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