ANSYS CFD Postを使って、非定常計算結果の動画を作成してみる

シミュレーション

ANSYS系の計算結果のポスト用ソフト、CFD Post。

Fluentに無いポスト機能を補完する役割を担わされるかわいそう便利なソフトですが、使い方が独特で慣れが必要です。

今回は、Fluentで計算したVOFの計算結果を、.mp4形式で出力してみます。

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CFD-postで作る動画

このような動画を作ります。

Fluentはポスト機能が貧弱で、何か手の込んだことをしようとすると「CFD-postにエクスポートしてやってください」と言われることが多くあります。

動画作成もその一例です。CFD-postの方が、派手で綺麗なコンター図を出せるので、早速やっていきます。

Fluentでのデータ保存

計算前に、保存形式を設定しておく必要があります。

calculation Activities>Create>Solution DAta Exportを選択して、Autimatic Exportのウインドウを開きます。

タイムステップごとに、出力したい物理量と、面、セルゾーンを設定します。

※断面などもISO-surfaceで作成しておいて、出力するSurfaceとして指定する必要があります。

Export Data Every 1 time Stepとしていますが、必要に応じて間引いても問題ありません。

計算を実行します。

計算が進むと、それぞれのタイムステップで計算結果が保存されます。

CFD-Postの起動

CFD-postで、一連の計算結果を読み込みます。

どこか1つのタイムステップの値を読み込むと、そのままほかのタイムステップの結果も読み込まれます。

Tipsが表示されますが、無視してOKです。

以下のようなライセンスエラーが表示されることがあります。

ERROR Unable to checkout license.

ANSYS Fluentを立ち上げた状態で、CFD-postを起動することはできないようです。

Fluentを終了してからCFD-postを立ち上げる必要があります。

CFD-postの画面

CFD-postのGUIはシンプルで、あまり覚えることはありません。

ポップアップのウインドウは開かず、左下に設定項目が表示される点がFluentとは異なります。

たとえば、solid1という領域のコンター図を表示してみます。

ModeをVariableにして、Water,Volume Fractionを選択します。

Applyを押下すると、コンター図が表示されます。

こんな感じ。

時計のマークを選ぶと、非定常解析の時間ステップごとの結果を読み込むことができます。

軽いファイルであれば、サクサク選択できる、いい感じのソフトです。

テキストの追加

テキストを挿入できます。

たとえば、Time ValueとFilenameを挿入したい場合は上のように設定します。

できました。

動画の作成

動画は、フィルムマークを押下すると、Animationウインドウが表示されます。

上記のように設定すると、アニメーション作成が開始されます。

save Movieのチェックを入れない状態で動画を何度か見てから、動画保存するようにするとスムーズです。

動画があまりにも早く終わってしまう(フレーム数が少ない)ときは、Framesのパラメータを変更して、長めの動画を作ることもできます。

Advanced Frame Selection Controlsの中の# of Framesを、タイムステップの2倍の値ににすることで、少しゆっくりと流れる動画が作成できます。

出来上がった動画はこんな感じです。

各方向のウインドウを作って、動画を保存すると、各方向でのコンター図の変化を一覧で見せることもできます。

CFD-post、意外と便利で侮れないソフトです。(FluentのPost機能がザコすぎるだけなのかも)

Fluentユーザは、使い方を覚えておいて損はなさそうです。

Images used courtesy of ANSYS, Inc.

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