ANSYS Fluentの結果処理として、最もよく使うのがコンター図の表示かと思います。
部屋温度を予測するで紹介した流体解析の結果を可視化してみます。
コンター図の表示

Result > Graphics > Contours をダブルクリックします。

Contours のタブが表示されます。
上の図のようなチェックをいれて、Save / Displayを押下して表示してみます。
Surfacesの欄で、今回はSolid1を選択しました。
これは、計算領域のソリッド部分ですので、見える部分としては計算領域の一番外側の面となります。

部屋を外から見たときに、外表面がどのような温度になっているかを可視化できました。
一般的に、本当に見たいのは内部温度ですので、断面を作成して内部温度を確認します。
断面を作成する

断面作成は、Surface > Create > Planeで簡単に作成できます。


Methodにて、断面を作成する面を選択、Createを押下します。

先ほどのContourウインドにて、作成した断面(plane-◯という名称)を選択して表示してみます。

断面の温度分布が表示できました。
ただ、これだと部屋のどこの断面の温度分布なのかわかりにくいので、アウトライン(外形線)を表示してみます。
アウトラインを表示する

部屋の全体像を表示するために、メッシュのアウトライン(外形線)を表示します。
ContoursのウインドウにてDrawMeshにチェックを入れると、MeshDisplay のウインドウが表示されます。
図のようにチェックを入れてDisplayを押下すると、以下のような外形線(アウトライン)が表示されます。

部屋の外形線だけを表示した状態です。

コンター図を表示します。Save/Displayを押下します。

形状の全体図と、断面の温度分布が表示できました。
用途ごとのコンター図を描くコツ
コンター図の表示は、派手にカッコよく全体概要を見せる絵と、詳細分析するための絵、それぞれに表示方法のコツがあるように思います。
派手なコンター図

かっこよく見せる絵(今回のような絵)は、
・斜めからパース表示する
・アウトラインを見せる
・ある程度誇張して分布があるように見せる
によってある程度綺麗で派手な絵が描けます。
特に最近のCAEソフトウェアは、デフォルトの設定でも綺麗な絵が出力できるようになっているものが多いので、派手な絵を描くことに苦労することはないとおもいます。
詳細分析のためのコンター図

詳細分析するための絵はとても重要です。コンター図の表示方法次第で、与える印象が大きく変わるためです。
・平面視で表示する、背景を消す
・絶対値を揃える
・表示スケールを揃える
など、比較しやすいように工夫が必要です。
このあたりは経験ですので、機能を色々試す、描いてみる、誰かに見せる、改善するの繰り返しです。私もまだまだですので、精進します。
Images used courtesy of ANSYS, Inc.
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