ANSYS SpaceClaimで複数の部品を組み合わせた3D構造を描く

シミュレーション

以前、SpaceClaimを用いて、単一の構成部品からなるモデルを作成してみました。

今回は、複数部品の組み合わせからなるモデルを作成してみます。また、作成したモデルをANSYS Fluentに投入して、多孔質体を流れるガス流れを計算してみます。

複数部品からなる3D構造をつくる

複数の部品からなる構造を作成する際には、左のストラクチャーから「新規コンポーネントを生成」を選択します。

このような構造を作ってみました。3つの円柱で構成されたモデルです。

コンポーネントを整理する

Componentを複数作成すると、Componentの箱の中にSolidが含まれる構造が出来上がります。

このままFluentに投入することも出来るのですが、Fluentで自動的に付与される名称が「Component-Solid」と長くなってしまうため、Componentから出してSolidのみで構成されるCADとしています。

solidの名称を変更します。今回は、3つの円柱のうち、中央の一つをPorus、外側をFluidという名称に変更しました。

同一の名称であっても、Fluentに読み込んだ際にはfluid.1やfluid.2といったサフィックスが自動で設定されるようです。

共有トポロジーを設定する

複数の部品からなる構造を作成する際にトポロジーの「共有」操作が必要なようです。

複数部材間の接触を定義するようなイメージで、面と面の間の共有を試みます。

画面上に赤色に表示される面が共有されるようです。

✅ボタンを押下します。

この操作が終了したら、Escキーを何度か押す必要があります。わかりにくい。

面に名称をつけます。

この構造はFluentに入れて流体解析を行うつもりでいるので、上面をinlet、下面をoutletとしました。

これで、モデルは完成です。

ANSYS Fluentに接続する

これまで、形状を.scdocファイルに保存し、Fluentを起動して読み込んでいたのですが、SCDMから直接Fluentを起動できることに気がつきました。

Fluentの接続ボタンの「ウォータータイトジオメトリーワークフロー」から、Fluentのメッシング画面が起動できます。

今回は、以上です。次は、作成した構造を使って、多孔質体の計算を実施します。

Images used courtesy of ANSYS, Inc.

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