技術系読みもの

自動車業界

プロロジウムテクノロジー(輝能科技)の全固体電池は何が凄いのか

台湾の全固体電池メーカー、プロロジウムテクノロジー(輝能科技)は、全固体電池開発を手掛けるベンチャー企業の一つ。 近年、大規模な資金調達を実現し、新興自動車メーカーと手を組む、量産設備投資を行うなど成長著しい。 プロロジウム・テクノロジー(ProLogium...
技術系読みもの

ソフトバンクの次世代電池は何が凄いのか【リチウム金属電池・MI】

ソフトバンクは2021年11月プレスリリースを出し、次世代電池の開発で大きく前進したと発表した。 ただ、プレスリリースは出ているものの、そのほとんどが共同研究であり、ソフトバンク自身が何を成し遂げたのかが見えにくい。 今回は、ソフトバンクが共同研究先と共に取り組む3...
技術系読みもの

QuantumScapeの全固体電池は何が凄いのか。他社全固体電池と比較

米・ベンチャー企業、QuantumScapeは2020年末、同社の全固体電池の性能評価結果を公表した。 その結果からは、驚異的な性能が垣間見える。 他社の全固体電池や、液系の現行リチウムイオン電池と比較して紹介する。 QuantumScapeの全固体電...
技術系読みもの

NIOの半固体電池の性能は?パナソニック、CATL、トヨタの電池と比較

中国の自動車メーカーNIOは、2022年末から2023年前半にかけて、NIO ET7に固体電池を搭載すると発表しました。 NIOの固体電池の性能はいかほどなのか、QuantamScapeやトヨタの全固体電池と比較して何が違うのか、などを解説します。 NIOの...
シミュレーション

CAE解析専任者を10年やってみた私が大切にしている考え方

私は、メーカーで10年間CAE専任者として働いてきました。 10年間で何となく分かってきた、「CAE専任者が仕事を進めるうえで大事にすべき考え方」を紹介したいと思います。 初めから複雑な計算をしない 計算で物理現象を予測する際、全ての現象を考慮...
技術系読みもの

CATLのリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)とは何が凄いのか。全固体電池などと比較

中国最大の電池メーカーCATLはリン酸鉄リチウム電池(LFP)の生産で世界的に圧倒的なシェアを握っており、普及に全力を挙げています。 このリン酸鉄リチウムイオン電池を簡単に話すと、ニッケルやコバルトなどの高価な素材の代わりに、鉄とリン酸を使用した廉価版リチウムイオン電池で...
技術系読みもの

自動車メーカーに就職してから読んだ専門書

自動車メーカーで働いていると、機械設計にまつわる様々な知識が求められる。 上司に「こんなことも知らないのか」と言われ悔しい思いをし、社会人になってから本を買って多くを勉強しなおした。 学生の頃にこの本を読んでおけば…という後悔の念も強く、今から技術者になる方々へ「現...
シミュレーション

【初心者向け】CAEソフト&ハード導入の手順と注意すべきこと

CAEを活用しようと考え、やりたいことが決まっていても、初心者にはどのソフトウェアを使えばよいのか、どうやって購入すればいいのかよく分かりません。 私自身も、ソフトウェアの選定と導入の手順や業界の常識を理解するのには時間がかかりました。 今回は、CAEソフトウェアを...
量子コンピュータ

量子コンピュータの国際競争力:各国・機関の状況を徹底解説

量子コンピュータは、2025年から2030年にかけて実用化が始まり、2040年には普及すると言われています。特に防衛に影響を及ぼす技術であるため、量子コンピュータの研究開発は国際競争力に影響するとされています。しかし、その競争力を定量的に評価することは難しい状況にあります。 ...
量子コンピュータ

【2023年】量子コンピュータ、先行する企業・メーカーは?【IBM一強?】

2021年7月、IBMの量子コンピュータが日本で稼働開始するというプレスリリースが行われました。量子コンピュータは、近年着実に実用化に近づいています。 本記事では、国内の特許情報から、先行する企業・メーカーを調査した結果を紹介します。 当初、IBM一強ではないかと想...
技術系読みもの

自動車におけるリチウムイオン電池の動向と今後の展望

リチウムイオン電池関連が投資家に注目されている、と報道されています。 電池の今後のトレンドに興味を持って頂いた方の参考になるよう、私が昨年から情報収集してツイートしていた内容を簡単にまとめます。 ※この記事はある程度「電池」の事をご存じの方向けに書かれて...
技術系読みもの

結局、エンジン車は無くなるのか

「エンジン車が無くなる」「EVに置き換わる」と言われ続けて久しい。 実際、エンジン車はなくなるのか。私見を述べる。 「内燃機関が無くなる」と言い始めたのは誰か 内燃機関エンジン(ICE)搭載車がなくなる、と囁かれ始めたのは2010年代中盤頃だ。 ...
技術系読みもの

なぜ日本のモノづくりが衰退してしまったのか

日本の高度経済成長期から、失われた数十年が続いています。 日本の経済の根幹をなす「モノづくり」も、衰退の一途をたどっています。 なぜ、日本のモノづくりが衰退してしまったのか 米国が数々の市場暴落を乗り越えてきたのに対して、日本株式は1990年以降横ばい...
技術系読みもの

米国の全固体電池開発:サムスン電子、トヨタ自動車が重要特許を保持

全固体電池開発競争が加速している。全固体電池含めた次世代電池の材料開発は日本のお家芸であるが、近年アメリカ(米国)の全固体電池研究の成果が報告されている。 研究成果は大学から発表されることが多く、メーカーがどのようなプレゼンスをもっているかは把握しにくい。 今回、米...
技術系読みもの

EVが一番普及しているのはどの国?

EVに関する情報収集をしていると、「ノルウェーが最もEVが普及している」という記事を読んだ。本当だろうか。 これは、自動車登録数に占めるEVの割合である。ノルウェーの自動車のうちEVは28.8%と、日本の0.4%と比較しても飛びぬけている事がわかる。 なぜノ...
自動車業界

トヨタのC-HR EV、ガソリン車との違いは?全固体電池は?

トヨタ初の本格量産EVが上海モーターショーでお披露目となった。コンセプトカーではなく、2020年に中国向けに発売する市販車。 「EVで後れを取っている」と散々言われ続けたトヨタが、巻き返し図るためのEV市販車をついに発表した。 公開されたのはC-HRのEVモデル。...
技術系読みもの

米国で躍進する全固体電池ベンチャーの概要QuantumScape、SolidPower、SolidEnergy Systemsなど

全固体電池のプレイヤーは多い。特に、投資体力のある大企業が特許の多くを握っており、トヨタ自動車やサムスン電子がグローバルで先行している。 一方で、自動車OEMなどの出資を受けて全固体電池の開発を担うベンチャー企業も多く存在し、その規模は既にベンチャーと呼ぶべきものではない...
技術系読みもの

工学系技術者の論文検索

自分のやろうとしている仕事(開発なり研究なり)は、世界中探せば誰かがやっている(orやろうとしている)事が多い。その検討内容は、論文(Technical Papers)や特許(Patent)の形で世に出回っているはずだが、探すと案外見つからなかったりする。 医学系の論文検...
技術系読みもの

将来の自動車業界構造

乗用車の電動化、自動運転技術の普及が進む中、今後の自動車業界がどのような形になるのか、ボストンコンサルティンググループ(以下BCG)が予想している。 これまでの ・完成車メーカー・部品メーカー(ティア1)・部品メーカー(ティア2) といった下請け構造の更に上に...
技術系読みもの

米国、欧州、日本での”排ガス規制の歴史”を解説します

2015年、排ガス規制を逃れるためにVWが不正ソフトを使用している事が判明し、厳罰に処され話題になった。当時、販売台数で世界首位となり絶好調だったVWに対する「見せしめ的な仕打ち」だったように筆者には写っている。自動車業界では往々にして、出る杭は打たれるのである。 ただ、...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました