英語の文章を速読する方法

「英語の速読が難しい」と感じることは、本当によくあることです。多くの人が同じ悩みを持っています。特に論文や新聞などの専門的なテキストを読む際には、読む速度が格段に落ちるものです。それは、慣れない語彙や複雑な文構造に頭を使うからで、全くもって自然なことです。

英語を早く読む技術の一つとして、チャンキングを紹介します。情報を小さなグループまたは「チャンク」に分割することで、脳は情報をより早く、かつ効率的に処理できるようになります。単語ごとに読むのではなく、関連する単語のブロックを一緒に処理することで、読む速度が速くなります。

チャンキングしてみる

文章を読む際には、一文字一文字を追うのではなく、フレーズや文のまとまりで捉えるようにしましょう。これには「チャンキング」という技術が有効です。

たとえば、以下の文章を考えてみましょう。（出典：WSJメルマガ）

どうでしょうか。ローマ字が並んでいて見ているだけで吐き気がしてきます。文章は１文ですが、文章が長すぎてすべてを一度に理解するのは困難です。

まず、カンマや他の句読点を使って文をセグメントに分けることで、文章全体の流れをより簡単に捉えることができ、理解も深まります。

大きな塊に分ける

カンマで分けると、２つの大きな塊が存在することが分かります。全体を捉える前に、前半の文章について理解するようにします。

グループ化する

読む際には、単語を一つ一つ捉えるのではなく、関連する単語をグループ化して認識します。

動詞や前置詞、接続詞で区切ることで、大まかに4つのチャンクでこの文章が成り立っていることが分かります。

塊から内容を予想する

区切りに使った「言っている」「招く可能性がある」「～よりも」という言葉から、どんな文章の内容であるかを想像します。

４つのチャンクで用いられている言葉を眺めると、「家族」「時間を過ごす」「ユニバーサルリゾート」「ディスニーワールド」などの用語があることから、テーマパークの話なのではないか、と想像できます。

このように、文章を小さい単位に区切って、頭の中で色を付けながら読み進めることで、文章を理解しやすい形に調理することができます。文頭から理解しようとするのではなく、文章を広い視野で眺めて理解することで、速読が可能になっていきます。

まとめ

読む速度を上げたいという気持ちは理解できますが、それには時間と練習が必要です。ただ速く読むことを目指すのではなく、しっかりと理解しながら読むことができるようになることが大切です。速読技術も役立ちますが、それ以上に「文の構造を理解する力」や、「キーワードを見極める力」を養うことが重要です。

自分自身に焦りを感じることなく、小さなステップから始めてみてください。たとえば、日常的に読むものを増やすなど、少しずつでもいいので、読書の習慣を身につけていくことがポイントです。そして、読んだ内容について誰かと話をすることも、理解を深め、速度を上げるのに役立ちます。

あなたがこの困難を乗り越え、読書がもっとスムーズで楽しいものになることを心から願っています。焦らず、自分のペースで進めていくことが、最終的には大きな成果を生むことにつながります。