電池

自動車業界

ホンダと日産の協業をみて思うこと

ホンダと日産は、「自動車の電動化、知能化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に合意し、基本合意書を締結」しました。この協業を見据えた合意を見て、同じ自動車業界で働く一人として筆者がおもうことを書きたいと思います。 具体的な内容は何も決まっていない ...
技術系読みもの

電池材料開発におけるXPSの役割

全固体電池のような次世代の電池材料の研究開発において、材料の性質を正確に理解し、最適化することが重要です。X線光電子分光法(XPS)は、電池材料の表面と界面の化学的状態や組成を詳細に分析するための強力なツールとして、電池の性能、耐久性、および安全性の向上に不可欠な洞察を提供し、...
技術系読みもの

電池材料開発におけるSEM像の役割を解説

現代の科学技術は、目に見えない微細な世界を探求することで、新たな発見と革新を生み出しています。特に材料科学分野では、物質の微小な構造を詳細に「見える化」することで、その性能や応用範囲を大きく左右します。 「見える化」を実現しているのが、走査電子顕微鏡(SEM=Scanni...
自動車業界

STANDARD ENERGYのバナジウムイオン電池は何が凄いのか?

STANDARD ENERGY社は、エネルギーストレージシステム(ESS)向けにバナジウムイオン電池を開発しています。 聞きなれない「バナジウムイオン電池」とは一体何なのでしょうか。 バナジウムイオン電池とは バナジウムイオン電池(VIB)は、...
車載電池

LGESの電池事業は困難に直面している

LGエネルギーソリューション(LGES)は、車載電池の世界シェア3位につける電池メーカーです。一方で、2023年は売上の減少、電池価格の下落、そして中国勢との競争激化という三重の逆風に直面しています。 本記事では、LGエネルギーソリューションがこれらの課題にどう対処し、将...
車載電池

テスラの電池用ドライ電極は何が凄いのか?

テスラが開発したドライ電極技術は、リチウムイオン電池の製造プロセスを大きく変える可能性があります。従来の電極製造方法は、スラリー溶液を用いており、これには多くのエネルギーと時間が必要でした。しかし、テスラはこのプロセスを一新し、ドライ電極技術を負極に適用することで、製造時間の短...
技術系読みもの

モバイル機器向けリチウムイオン電池の市場シェアランキング

モバイル機器の普及に伴い、リチウムイオン電池の需要が急増しています。これらの電池は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなど、日常生活で使用される多くのデバイスの心臓部とも言える部分です。今回は、この競争が激しい市場で、どの企業がリードしているのか、最新の市場シェアランキ...
自動車業界

EVシフトの減速は今後も続くのか?

EVシフトの将来性についての検討は、多角的な視点からアプローチする必要があります。最近の動向を見ると、EV市場の成長が鈍化している兆候が見られますが、これは一時的な現象なのでしょうか、それとも長期的なトレンドの始まりなのでしょうか。 EVシフトの減速は今後も続くの...
技術系読みもの

直接リチウム抽出法(DLE)とは何が凄いのか?メリットとデメリットを解説

EVが普及するに従い、車載用のリチウムイオン電池に必要な「リチウム」の需要が高まっています。 直接リチウム抽出法(DLE)は、リチウム製造のスピードを革命する技術です。DLEは効率的で環境負荷が少ないリチウム抽出方法として注目されており、今後重要な役割を果たす「ゲームチェ...
車載電池

大日本印刷(DNP)の電池用パウチは何が凄いのか

リチウムイオン電池の部品であるバッテリーパウチ。パウチの世界シェア1位にあるのが大日本印刷(DNP)です。 DNPがなぜ世界シェア1位の座を守り続けられるのか、業界の目線から解説します。 大日本印刷(DNP)とは 日本の大日本印刷(DNP)は1...
技術系読みもの

マクセルの全固体電池の性能を考察する

マクセルは全固体電池を開発する企業の一つです。産業機器用に全固体電池を開発しており、EVなどの車載向けではありませんが、円筒型の全固体電池など、ユニークな技術を開発しています。 この記事では、マクセルの全固体電池について紹介します。 円筒型の全固体電池を開発...
車載電池

リチウムイオン電池の三元系正極材(NMC)とは何か?

リチウムイオン電池について調べていると、NMC正極という言葉をよく耳にします。NMCはニッケル・マンガン・コバルトの略称で、これら3つの元素が1つの「活物質」粒子として存在しています。 本稿では、NMC正極がどのような構造体なのか、どのように製造されるのかを解説します。 ...
車載電池

中国CALBの電池事業と注目すべき技術

CALBは、中国第3位の電池メーカーです。車載電池を手掛けるCALBは、中国の電池大手であるBYDやCATLほどの知名度はありませんが、高い技術力を持つ企業であることは間違いありません。 この記事では、CALBの電池技術について解説します。 CALB(Chi...
車載電池

能元科技(E-One Moli Energy Corp.)のリチウムイオン電池

台湾水泥の子会社である能元科技(E-One Moli Energy Corp.)は、世界トップクラスのメーカーで高性能なリチウムイオン二次電池製品を製造しています。その製品は様々な産業分野で使用され、高い評価を得ています。 大きなメーカーではありませんが、その技術には定評...
車載電池

CATLは中国市場で失速しているのか?伸びている企業は?

中国の車載バッテリー市場で、CATLの減速が伝えられています。 CATLは目下世界一の車載バッテリーメーカーで、中国だけでなく世界中で車載電池を供給しています。その地位が少しずつ変化していると伝えられていますが、実態はどうなのでしょうか。 本稿では、中国での電池シェ...
車載電池

パナソニックの車載バッテリー戦略

EV用バッテリーのシェア10%を握るパナソニックは、市場での競争力を高めるために車載電池の開発と市場投入を加速しています。 今後、このシェアを維持し、拡大していくために、パナソニックはどのような戦略をとるのか、解説します。 パナソニックのリチウムイオン電池戦...
自動車業界

業界関係者がジャパンモビリティショーで見るべき企業展示まとめ

東京国際展示場にて、ジャパンモビリティショー(JMS)が開催されています。筆者も自動車業界で働くものとして、とても楽しみにしていたJMSに行ってきました。 この記事では、自動車業界の関係者が考える「見るべき企業展示」を紹介します。技術的観点から見ておいて損はない展示を、電...
車載電池

【SEVB】Sunwoda(サンオーダ)のナトリウムイオン電池と全固体電池

Sunwoda(サンオーダ)は、車載用電池事業としてSEVBブランドを展開しています。サンオーダはリチウムイオン電池を主要な商品として展開していますが、将来電池にあたるナトリウムイオン電池や全固体電池の開発も進めています。 この記事では、サンオーダのナトリウムイオン電池の...
車載電池

Blue Solutionsの全固体電池は何が凄いのか

Blue Solutionsは、フランスのボレログループの子会社であり、「全固体電池製造の最古参」とも言われています。近年では鴻海がBlue Solutionsとの協業を発表、全固体電池を2026-28年に、電動バイク向けに製造するとしています。 Blue Solutio...
車載電池

ホンダ北米初の量産EV「プロローグ」に搭載される電池技術とは?

ホンダとGMのコラボレーションによって生まれた、新たなるEV、2024年初めに北米で発売予定のホンダ・プロローグ。スポーツ用多目的車(SUV)のタイプでありながらも、GMのUltium技術を搭載し、Googleのサービスも活用するなど、先進的かつ魅力的な特徴を持っています。 ...
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