英語のできない技術者が国際学会で発表してみた

学会発表 技術系読みもの

今年、幸いにも国際会議でのプレゼンテーションの機会を得た。

査読付きの論文の提出とオーラルセッション発表で、ガッツリ英語が必要だった。

学生時代に国際学会での発表経験がなかった私にとっては、忙しい中英語の勉強をしつつ自分の業務もこなし、論文を書きレビュアーにどうのこうの言われ…という苦しい経験だったが、良い経験でもあったので、この方法なら最低限の苦しみで国際会議を乗り越えられるよ!という方法を提案したい。

論文はネイティブに読んでもらう

もちろん、論文は英語で書かなければならない。

しかも、気を付けなければならないのは、Google翻訳では通用しないということだ。

査読前、会社を通じて海外事業体の同僚(英語ネイティブ)に推敲して頂いた。

日本語で書いた論文を全部Google翻訳に突っ込んで、そのままWordファイルを送ってみた(やめろ)ところ、見事にほぼ全てが赤字で修正されて帰ってきた。一例はこんな具合だ。

[言いたいこと] 応力を計算した。
[Google翻訳]  I calculated the stress.
↓↓↓↓↓↓↓
[訂正後]  The stress was calculated.

受動態でなければならないらしい。しらんがな

これは代表例で、ほかにも英語ネイティブが見ると違和感がある表現がてんこ盛りだらしい。そんなわけで、9割近く赤字修正されたして頂いた論文を提出した。

英語ができない人が、てっとり早く英語論文の査読を通す方法としては下記と思う。

・英語論文を英語で読み、慣れておく(←そもそも英語が読めない)
・査読前にネイティブに見てもらう(←これがおすすめ)

幸い、論文の内容は問題なく、英語もネイティブに9割近く修正して頂いたおかげで査読は通った。もはや自分で論文を書いたのか、ゴーストライターに書かせたのかよくわからないがまあいい。

会議によるだろうが、私の申し込んだものは参考文献(Reference)の体裁について非常にうるさかった。募集要項をgoogle翻訳で和訳してちゃんと読み、体裁は気を付けよう。

ちなみに、米国の国際会議はデッドラインにルーズな印象を持った。デッドラインが過ぎてもメールを一通送ればなんとでも調整できたし、レビュアーも普通にデッドラインを過ぎてからレビューを返したりしてきた。これも会議によるだろうが参考程度に。

プレゼンはノウハウ本で作る

プレゼンテーションを15分-20分で行うように、と要項に書かれていた。

英会話などみじんもできないため、当然プレゼンもできるはずがない。何か、英語のテンプレ―トになりそうなものはないか、と思い探し出した本が「国際学会English 口頭発表 研究発表のための英語プレゼンテーション」。

これは良い本だった。プレゼンの要所で必要になる、以下のようなセンテンスが死ぬほど載っている。

Today, I’m going to start by talking about 〇〇
One of the main goals of this study was to 〇〇

As we saw in the previous slide…

また、プレゼンで図表を説明する際に使える、

Here we have 〇〇 And here 〇〇 And over here〇〇
the dots indicate 〇〇

など。口頭発表の始まりから締めまで、お決まりの言葉が掲載されているので、この本の言葉を組み合わせ、なんとか発表原稿を作ることができた。

質疑応答はオンライン英会話で練習

質疑応答に対する私の対応は、

・DMM英会話で会話の練習
・想定質問に対して英語での答えを用意

だった。これも結構うまくいった。

オンライン英会話は激安で驚いた。初月は月額3,000円で毎日30分レッスンを受けられるので、毎日やれば1レッスンあたり100円程度。発表直前の1カ月くらいは試してみてよいと思う。

30日×30分=15時間で劇的に英語がうまくなるわけではないが、現有戦力のボキャブラリーでなんとか相手に伝える技術は身についた。

発表当日

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このように、国際会議に挑む準備を虎視眈々と進めていたが、コロナの影響で国際会議はオンライン会議となり、会社の金を使った旅行 出張は取りやめに。オンラインでの発表だけで、私の国際会議は幕を閉じた。

全体を通して言えることは、使えるものは全部使って英語から逃げろ、ただ質疑応答だけは逃げられないので対策をしよう、である。

何より大事なのは発表する技術的内容であり、英語の部分に大きな労力を割くよりも研究をしっかりした方がいいだろう。

なにか参考になれば幸いである。

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