理系技術者が最速でTOEICスコアを上げるためにやるべきこと

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理系技術者も、就職や転職、昇進で英語力が必要になる時代になりました。英語が苦手で逃げるために理系に進学し就職したのに、TOEICスコアを取得しなければならない、という苦しい思いをされている方も多いと思います。

本稿では、理系技術者が最速でTOEICスコアを上げるためにやるべきことを紹介します。

とにかくテストを受ける

TOEICスコア800点までは、テストを受け続けることが最も重要です。

  • 問題とテストの雰囲気に慣れることができる
  • スコアは ± 30点ほどばらつく
  • 調子の良いときのスコアだけ履歴書に載せる

TOEICテストは2週間に一回程度の頻度で実施されるため、短期間にたくさん受けます。テストの日が近づくと嫌でも勉強するようになりますので、なるべく高頻度でテストを入れていくことがお勧めです。

テストを受ければ、苦手な問題やPartも見えてきますので、その都度苦手分野を学習していけば、徐々にスコアも上がっていきます。

当然、テスト受験費用は受験回数ぶん必要となるため、お財布との相談は必要です。

定番のTOEIC対策アプリ

AI英語教材 abceed(エービーシード)をひたすらに続けます。TOEICテストの問題をゲーム感覚で解き続けることができるアプリです。

隙間時間で利用でき、リスニング・リーディングとも、パートごとに対策が可能です。機能無制限のProプランは月額1,983円です。アプリのサブスクとしては少々高価ですが、問題集を月に1冊買うよりも安価にすみます。

筆者自身もこのアプリで勉強し続けてスコア800以上を取得しています。周囲の英語力の猛者たちも、TOEICテストの勉強にはこのアプリを利用していました。

公式問題集と金のフレーズを活用する

書籍で勉強したい場合には、以下の2つあれば十分です。

とにかく最新の公式問題集を解くことが最適解です。スコアを上げることだけが目的であれば、他の問題集ではなく、公式問題集で実践を積むことが最も重要です。

問題集は実際の問題量を解いてみることができるため、テストに慣れる意味でも、問題を解く集中力を付ける意味でもお勧めです。

3回分の問題が掲載されていますので、まずはこれをすべて解いて、間違えた問題を再度復習します。3回分の問題を3周できれば、対策としては十分です。まだ不足すると感じるのであれば、公式問題集9など、なるべく最新のナンバリングの公式問題集を同じ要領で解くようにします。

単語は、出る単特急 金のフレーズを一通り覚えていれば十分です。覚えるというのは丸暗記するのではなく、「こういうシチュエーションで使う単語なのか」「ニュアンスはこんな感じか」というように理解をしておけば十分です。

TOEICにはビジネスで利用する特殊な単語が頻出します。budget(予算)、inquiry(問い合わせ)などに聞き馴染みが無い場合は、公式問題集と並行して単語を頭に入れていくことをお勧めます。

単語は反復学習が重要です。何度も繰り返し学習することで定着します。

上記対策を3か月くらい続ければ、英語に自信がない方が始めても、TOEIC600点は十分に狙えます。既に600点を取得されている方は、更に高いスコアを望めます。

英語論文は読めるのに

理系の技術者の中には、専門的な論文は英語でも読める方は多いかもしれません。にも関わらず、TOEICスコアは低い方もよく見かけます。

英文は、専門用語と背景知識があれば読めます。一般的に知られていない専門用語、たとえば、Fluid Dynamics (流体力学)やStrain(ひずみ)、von Mises stress(フォンミーゼス応力)なども、機械系の技術者には親しみがありますし、論文の構成はどの言語でもほぼ同じで、Abstructからイントロがあり、実験などの条件が紹介された後、結果と考察が書かれます。「この辺に条件が書いてそうだな」「とりあえずアブスト読むか」といったように、読み方がわかっているのです。

TOEICでスコアをとるためには、同じようにTOEICの専門用語と、その背景を理解すればよいのです。「TOEIC頻出用語」や「TOEICあるある」「とりあえずここ読めばいい」といったテクニックを、TOEICアプリと公式問題集で慣れておけば、英語力そのものが向上しなくてもスコアが取れるようになります。

スコア730までは短期間でも伸びる

大企業の技術職に求められるTOEICスコアは、高くても730点であることが多いです。730までは、短期間で一気に学習すれば、3か月から半年で取得できる可能性があります。

大学受験で英語をある程度勉強していれば、TOEIC特有の出題傾向を理解し、英単語や表現に慣れることができれば、730点は十分に目指せるレベルです。特にリスニング問題は「問題に慣れる」という対策で乗り切れることが多いため、リスニング400点、リーディング330点という現実的な分配を目指すことがお勧めです。

スコア800以上は伸びにくくなるが…

ここまでの内容は、スコア800以下の方がスコアを伸ばすことを前提としています。短期的にスコアが向上するのはスコア800までで、そこから900までは更に険しい道のりです。

単純にTOEICの勉強だけをしていてもスコアが上がらなくなります。より正確な文脈の解釈と、読解スピードの強化(最低でも150Words/min)、精緻な文法・用法の理解が求められ、学習法も、公式問題集だけではなく、海外ドラマを見たり、英語のニュースを読んだり、といった実践的な学習が効果的になります。

800以上でもスコアが伸びるのは、何かを犠牲にする覚悟のある人です。娯楽を減らす。毎日続けられるかどうか。少々点数が上がらなくても一喜一憂しない。根気よくやることが重要になってきます。

ただ、理系技術者にTOEICスコア800以上が求められることは稀です。海外に行って重要業務を任される、といった場合には有用かもしれませんが、国内で仕事をするのであれば、TOEIC800点よりも、実践的な英会話能力を鍛える方が役に立ちます。

まとめ

理系技術者が最速でTOEICスコアを上げる方法を紹介しました。アプリと問題集、単語帳を活用を活用すれば、最短距離でTOEICスコアを上げることができます。TOEICスコアが上がるかどうかは慣れの問題なので、TOEICの世界に浸る期間を設けて、短期で一気に勉強してしまうのがお勧めです。

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この記事を書いた人

某自動車メーカー勤務、主に計算系の基礎研究と設計応用に従事してます。
自動車に関する技術や、シミュレーション、機械学習に興味のある方に役に立ちそうなことを書いてます。

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