自動運転用LiDAR開発 先行しているメーカーは?

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自動運転実現のネックと言われているのが、 センシング技術 「LiDAR(ライ ダー)」。 レーザーを照射し散乱光を測定、 対象までの距離や性質を分析するもので、 自動運転における周囲の車両や物体を認識する 「目」 としての機能を果たすもの。

「LiDARの小型化」が自家用車の自動運転実現のネックとなっていると、トヨタ自動車の常務役員はCDNLive Japan 2018での講演で話した。デザイン上の制約から、センサー類はなるべく外観に出ないように配置する必要があり、ドライバーの視点より認識精度の悪いフロントグリルなどに設置するしかなく、小型化できれば搭載可能場所が増えるため自家用車への適用も視野に入ってくるそうだ。

トヨタ自動車は、2025年頃にはLiDARの小型化に目途が立つと考えられており、各社LiDARの小型化に注力しているのが現状である。

それでも、 LiDARやレーザーの市場規模は2017年の約25億円から2030年には約4959億円まで約28倍に急拡大すると予測されており 、 投資家に最も注目されている市場である。
一方、株価安定(IR活動)のために「LiDARを開発している」 と公言しているメーカーもあり、 本当に強いメーカーがどこなのかは見えにくい状況。

そこで今回は、 国際特許情報から、 LiDAR開発で最も先行しているメーカーを予想した。
国際特許データベース(WIPO https://patentscope2.wipo.int/search/ja/search.jsf)の検索結果から、LiDAR の研究開発動向を調査した。「結果の分析」 欄から、 出願人のランキングが確認できる。

米国出願特許数ではWaymoが首位

米国に出願されている特許数でランキングを作ると以下のようになる。

1位:waymo
2位:Luminar Tec
3位:GM
4位:ボッシュ
5位:Digital Signal

WaymoはGoogle傘下の自動運転企業として知られている。Luminar TecもWaymoと同等数の特許を出願しており、この2社が先行していることがわかる。トップランナー2社に、が続いている

Luminar はトヨタ(TRI)との技術提携を進めている事が知られており、今後自動運転が実用化されるにしたがって成長していく企業だとみる事ができる。

PCT出願ではボッシュが先行

一方で、 PCT 出願(国際特許出願)の出願数ランキングは以下のようになる。

1位:BOSCH
2位:waymo
3位:パイオニア
4位:クアルコム
5位:VELODYNE

独ポッシュが最も多くの特許を出願しており、 続いて Waymo、 パイ オニアという順。 こちらのランキングには、 LiDARのメーカーと して知られるVELODYNE もランクインしている。

米国特許と PCTでランキングに違いが出るのは、各企業の特許戦略の違いと考えられる。企業規模の大きい会社ほど国際出願する余裕があるだろうし、 PCT出願するかどうかは企業の特許戦略によるため、 PCT出願の数は参考程度とすべきと考える。

トップランナーである waymo は、2018年に短距離向けLiDARの販売を開始。
量産化の点ですでにwaymoが一歩リードしており、 ここにVelodyneやLuminarなどが追従するものと考えられる。

しかし、LiDARの技術開発は未だ道半ば。国内企業でもDENSOやパイオニアが着手したとの報道もある。今後の追撃に期待したいところだ。

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