転職活動ののち、退職の意思を伝え、実際に退職することは、とくに日本企業では骨の折れる仕事です。
私も、転職経験があり、伝統的な日本企業で働いていたこともあり、退職処理で苦労しました。
この記事では、私の例を紹介します。
退職意思を伝える
転職活動で内定を得た直後、上司に「転職先が決まったので退職したいです」という旨を伝えました。
5年以上お世話になった上司だったため、かなり重く受け止められ、1時間ほど話し込むことになりました。
代替案として、他の仕事を経験させることや、部署移動を用意することもできるので、会社に留まってくれないかとも言われました。
辞表って書いた?
上司にたたきつけるための辞表は用意しませんでした。口頭で「転職が決まったので退職したいです」とだけ伝えました。辞表を書く、書かないは人に寄りますが、大企業では仕事を止めるための書類のフォーマットが決まっていることが多く、わざわざ自分で書かなくても、会社の書式で書いて印を押すことになります。
引き留められる
引き留めは、直属の上司だけでなく、もっと上席の人たちからも続きました。
- 上司に引き留められる
- 上司の上司に引き留められる
- 上司の上司の上司に引き留められる
を繰り返して、5人くらい偉い人と話し、ようやく「退社日を決めるように」と指示が出ました。
ちょうど、若手の離職がとまらなかった時期という事もあり、会社側はなんとかして思い留まらせたいと思ったようです。
5年以上お世話になったため、こちらも申し訳ない気持ちもありながら、自分のキャリアのことを考えると、この会社に残る意味もあまり感じなかったのも事実です。
引き留め方は、人による
「期待していたのに」といったような引き留め方をする方もいれば、「引き留める気はない」という話し方をする上司もいました。
引き留める気はない、と言う方は「会社を変えるためには、人が入れ替わるのが一番早い、うちも転職で入ってきてくれる人を増やそうとしている。転職しても、うちの会社とのコネクションはなくさずに、いつか恩返ししてくれると嬉しい。」と意見をくれました。
この言葉は、いまでも私の心に深く刺さっています。
残務処理
主な残務処理は、業務の引継ぎです。
業務の引継ぎは、案外どうにでもなります。ここで引き継ぐ仕事は本当に必要な仕事で、一旦ペンディングとなった仕事は、重要性が低かったことに気付きます。誰かに引き継がないと会社として困る仕事以外は、案外必要ないことに気付きました。
そのほかに、会社契約のカードの解約、労働組合の脱退願い、知財関連の手続きなど、雑多な書類仕事がいくつかありました。
退職日の決め方
退職日は、次の会社に入社する前日としました。
有給休暇が残っていたので、次の会社の入社日と残りの有給を取得する期間から、最終出社日も決まります。
有給消化はいいぞ
転職をすると、有給消化期間として、長ければ2ヵ月ほどの「自由時間」が得られます。これも転職することの一つのメリットだと感じます。海外旅行に行くもよし、創作をするもよし、好きなことを好きなだけできる時間が得られます。
おわりに
転職した最大の動機は給料でした。給料を短期間で上げるには、日本では転職するしかありません。
今のスキルを安売りしないように、一度は転職活動をされてみることをおすすめします。
コメント