リチウムイオンバッテリー関連市場は今後どうなる?

技術系読みもの

リチウムイオン電池関連が投資家に注目されていると報道されている。

電池の今後のトレンドに興味を持って頂いた方の参考になるよう、私が昨年から情報収集してツイートしていた内容を簡単にまとめておく。

※この記事はある程度「電池」の事をご存じの方向けに書かれています。これとかこれで勉強頂くと、より理解が深まるかと思います。

日経クロステックで特集されていた、電池に関する記事。今後の動向をつかむうえで、まずはこれを読むと勉強になる。

リチウムイオン電池推進派のなかにも、液体電解質のLIB派と、全固体電池信者がおり、この記事は全固体電池に懐疑的な記事であったと認識している。

つまり、市場価値を過剰評価している可能性があるので、その点留意するべき。

電池の市場は今後10年で大きく伸びる事が予想されている。

特に、自動車メーカーがEVへシフトを始めた事から、電池分野への設備投資は非常に大きくなると考えられている。

電池の改良の方向としては、電極に用いるNiを増やす方向で研究開発が行われており、Ni需要の増加が予想される。

また、Coの原材料確保が難しくなる(既に難しい)ことも報道されている。

中国が政策としてEV普及を推し進めている事から、中国での電池生産量が圧倒的に伸びると予想される。

特に、自動車メーカーは、中国で販売するEVに搭載する電池は中国国内から調達するように指示されており、各社EVに中国製の電池を搭載する仕様の車両を別途評価しているのが現状。



※2020年2月29日追記
中国政府は「中国で販売するEVに搭載する電池は中国国内から調達」というルールを撤廃したようた。それでも、大規模な電池供給能力のあるメーカーはCATL、BYDなど地場メーカーのため、実態は大きく変わらないと考えられる。
https://toyokeizai.net/articles/-/286333?page=2

EVに限った市場シェアでいけば、CATLが現状トップで、パナソニックが続いている。

トヨタとの協業でパナソニックの電池シェアも伸びると考えられる。が、それ以上に、中国で電池を調達する先がCATLのほぼ一択であることから、ここから2022年(各社のEV量産が軌道に乗る)までにCATLは大幅な伸びが予想される。

2019年後半からCATLの株価は急騰。今後2022年前後までは安定して上がっていくと予想される。

全固体電池の研究開発も進んでいるが、車載用に至るのはまだ先。先行するトヨタですら、2022年以降に実用化と報道がなされており、それまでは液体電解質のリチウムイオン電池が主役。

全固体電池については、他の記事「全固体電池 一番進んでるメーカーは?」もご参考下さい。

国内の電池関連企業は、↑の図がわかりやすい。

ただ、長期的な目線で生き残る企業は、量産のために多額の設備投資が可能なメーカーに限られる。つまり、電池技術で先行しつつ、投資体力のある大企業が生き残ると思われる。

全固体電池に限って言えば、日本企業が多くの技術を握っている。

このように、今後、リチウムイオン電池は車載用を主な市場として大幅に成長する事が予測される。特に、この5年の間で中国資本の電池メーカー(CATL含)の成長はほぼ間違いない。

今後も動向を注視していきたい。

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