2023年に読んだ本の一覧。
無駄な本を極力買わないようにするための戒めでもある。
カメラとレンズの基礎を学ぶために読み始めました。光の基礎、レンズ、収差など、実際のカメラやレンズの機能と紐づけながら解説されており、読みやすいです。
数学的な素養がなくても読めますし、物理本としても面白いです。既に写真趣味があり、原理を深く知りたい方にもお勧めです。
デザインをもう少し凝った方が見やすいブログになるのでは、と思い立ち、本屋で色々物色して、一番わかりやすかった本を買いました。
印象別、ジャンル別、構図別、などなど、カテゴリごとに「こんなデザインがいいよ!」という例をたくさん紹介してくれます。とくにデザインが重要なポートフォリオサイトを作る際などは、この本が参考になるのではないでしょうか。
車載電池についてのブログを書くことが多くなり、もっと基礎から学んでおきたいなと思い、本屋で電池関連の技術書の中から選びました。車載電池について詳しく書かれており、専門的すぎず読みやすく、比較的最近書かれた本(2015年初版)です。正極負極、電解質、セパレータ、バインダーという、本当に基本となる単位で説明しており、初心者向けの一冊です。
モビリティ用電池の化学:リチウムイオン二次電池から燃料電池まで
本ではなく「論文集」に近いものです。少々高価ですが、執筆陣が電池業界の大物ばかりで、とても勉強になります。大学の先生方も有名どころばかりですが、産業界からも、トヨタ、ホンダ、日産の大物が勢ぞろいしています。英語で書かれていても読みたくなるような内容が、日本人による日本語で書かれていて、この本が生み出される日本に生まれてよかったと思えるほどです。
元内閣官房参与として資源戦略を担当した平田竹男氏の著書。資源エネルギーの国際情勢を、ロシア、ドイツ、アメリカ、中国、EU、インド、東南アジア、中東、日本に分けて解説しています。文章を読む本ではなく、データを見るために買う本です。文章は稚拙で期待外れでした。書店で平置きにされていますが、あまりオススメできません、
トヨタの電動化戦略の現状と、今後に対する提言が書かれています。トヨタに関する本は異常なまでに多いですが、著者の中西氏は自動車業界にいれば「知らない人はいない」と言っていいほど著名なアナリストです。自動車業界の現状をより詳しく把握できる良い本でした。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
ナタリーの業務で記事を書く人材が学ぶノウハウを詰め込んだ本です。理系で研究開発に従事するといっても、文章で他人に情報を伝える機会は多く読みました。「完読される文章」を目標に、具体的なノウハウが満載です。ブログを書く際にも参考になりました。
マーケティング本として有名な書籍です。「ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく、穴をあけたい」というマーケティングの基礎基本を、ストーリー形式で学べる書籍です。ノウハウが効率的に学べるというより、小説を読む感覚に近く、読んでいるうちにマーケティングの勘所を知ることができる良い本でした。
AmazonなどのECサイトの検索窓に入れたクエリに対して、意図した結果が出るように機械学習を用いる手法を紹介してます。シンプルにクエリだけではなく、最近売れているから上位にする、など他の要素も含めて、もっともコンバージョンが高い結果を得るようにABテストを繰り返す、日本人が日本語で書いているので読みやすいです。
ホンダで電池関連技術研究をし、その後SamsungSDIで常務として働いた筆者の、電池技術の歴史観を解説した本です。技術的にも高度な内容が含まれており、ビジネス的な読み物でありながら技術面も学べる良書です。
トヨタは自動車の開発を統率する「チーフエンジニア(CE)」という制度を設けており、製品企画から販売まで一気通貫で見るCEの仕事内容を知ることができます。車会社に居ながら、意外と自動車全体のことを知らないなと思ったことから読み始めた本。車開発の全体像がよくわかり、非常に勉強になりました。
CFRPを用いたボデー設計に主眼を置いた書籍ですが、自動車を例に実際の開発フローにも触れられており、以前から気になっていた本です。著者はホンダ出身の著者の技術者(チーフエンジニア)であり、前出のトヨタの開発手法との対比も含めて勉強になりました。自動車のボデー構造に詳しくない読者でも優しく理解できるように書かれています。良書です。
電気自動車の構成要素を知りたいと思い購入した本です。電池、モーター、パワーエレクトロニクスの概要を図解も含めてざっくり知ることができます。限られた紙面で説明するためか、主語述語の関係が意味不明な文章が散見され読みやすいとは言えませんが、図解が多いため図解を見て意味を理解しやすいです。著者が記者であり、実際の設計の観点は少な目で、構成部品の概要(イメージ)を知るのには適した書籍と思います。
電気自動車工学(第2版):EV設計とシステムインテグレーションの基礎
先ほどの「きちんと知りたい!電気自動車メカニズムの基礎知識」では物足りない方向けの技術書です。日産自動車の技術者と大学教授が著者で、設計実務とアカデミックが入り混じっている良書です。大学の教科書になっていそうな内容。駆動モーターの4章5章は数式も多く、理解に苦労しそうですが、電気自動車について技術的に解説された良書は少ないため、読みこなせればさらに理解が深まります。
良書でした。EVのインバータなどに用いられる電力変換用のパワー半導体について、詳しく書かれています。この類のシリーズは当たり外れが大きいといつも思うのですが、これは完全に「あたり」でした。非常に分かりやすいです。半導体関連技術の素人の方が読んでも理解できると思います。技術論もそうですが、これまでの経緯や関連する企業群も解説されており、これからパワー半導体関連の業務に従事する方にはおすすめしたい一冊です。
良書です。2005年に発売されたベストセラー書籍の新装版。社長が必死に働く「職人工房」から「工場」に変容しなければ、売り上げ3億円の壁は超えられない。事業を大きくするにあたり、ビジネスモデルという地図を作って、自分が最前線の現場で働かない状態を作るという決心ができれば、売り上げ10億円企業を作ることは実現できる目標だ、という内容です。示唆に富む内容で、具体的なエピソードも多く、感銘を受けました。会社員としての立場で見ても、自分の組織を成長させるためにリーダーがなにをすべきか参考になると思います。
Python / JavaScriptによるOpen AIプログラミング
APIの使い方を学べる良書です。この本では、プログラミングの基礎から始めて、実際のコードの例も提供してくれます。初めての人でもわかりやすく書かれているので、使い方を理解できます。また、この本ではChatGPTだけでなく、OpenAIのサービス全般についても解説されています。たとえば、文字起こしのwhisper-1やDALL-Eといったツールについても説明されています。OpenAIのドキュメンテーション(公式の解説書)やサンプルコードもありますが、私は日本語でわかりやすく解説してくれる本の方が好きです。
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