CAEソフトウェアを利用するためには、ライセンスが必要です。
CAEソフトウェアのライセンスとは何か、解説します。
ソフトウェアのライセンスとは
簡単に言うと、ライセンスは”ソフトウェアを使う権利”です。
多くの有償CAEソフトウェアは、無償でダウンロードできます。誰にでも使えてしまわないように、ソフトを起動する際には”鍵”を設定しています。鍵にあたるのがライセンスファイルです。
ソフトの鍵にあたるライセンスは、”ライセンスファイル”という電子データで、販売元から提供されます。
ライセンスファイルは暗号化されており、利用できるライセンスの種類やユーザ情報、利用期間が記録されています。
ライセンスの購入と保守
ユーザは、ソフトウェアベンダー(販売会社)と契約し、ライセンスを入手します。
この契約は1年ごとである場合が多く、”保守”という名目で毎年料金が発生します。ソフトウェアベンダーは、契約更新の度にライセンスファイルをユーザに提供します。
年間の保守料は、ソフトウェアによりますが、CAEソフトでは一般的に買取価格の1/4程度です1000万円のCAEソフトを購入した場合、約250万円/年の保守料が必要です。 保守を停止すると ・技術サポートを受けられなくなる ・最新バージョンのソフトウェアを利用できなくなる などのデメリットが発生します。
ライセンスと利用人数の関係
ソフトウェアのライセンスは、利用人数も管理しています。
1ライセンスに対し、同時に利用できるユーザは1人です。同時に2人のユーザが利用したいのであれば、2本のライセンスが必要になります。
ライセンス形態はソフトウェアによって細かいルールが異なりますので、都度ベンダーに確認が必要です。
ライセンスの利用可能場所
ライセンスには利用可能なエリア制限がある場合があります。
例えば、契約した拠点から半径100km以内でのみ利用を許可する、などの制約がある場合があります。
大企業などで複数拠点がある場合などは、確認が必要です。
近年、在宅ワークが浸透してきたことから、これらの制約は緩和される傾向にあると考えられますが、多拠点・オフィス以外でライセンスを利用する場合は注意が必要です。
まとめ
CAEソフトウェアのライセンスは、ソフトウェアを使う権利のことです。
ライセンスは、暗号化されたライセンスファイルで管理され、ベンダーと契約して入手します。
参考になれば幸いです。
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