Montenegro Hasimoto

CAEと機械学習

CAEとAIの組み合わせは実用化領域に来ている

以前(2020年6月頃)、CAEとAIの組み合わせ、という道半ばの課題という記事を書いた。 CAEとAIをどのように組み合わせると、価値を生むことができるのか、という話を書いたものだ。 そこから1年経ち、徐々にCAEとAIの組み合わせを実務に活用した事例が出てきてい...
CAEと機械学習

サロゲートモデルによるCAEの代替

CAEとAIの組み合わせ、という道半ばの課題では、AIはCAEを代替するサロゲートモデルとしての活用が最も効果があると述べた。各論文でも同様の意見が述べられており、実際にサロゲートモデルを構築した例がいくつも挙げられるので紹介したい。 複合材のサロゲートモデルの論文この分...
CAEと機械学習

CAEとAIの組み合わせ、という道半ばの課題

2013年ごろからディープラーニングの登場とともにAIがもてはやされるようになった。研究テーマも「AI」や「機械学習」「ディープラーニング」と名がついていれば、予算を得られやすく注目されやすい時代があったが、2020年の今は少し落ち着いたように見える。 CAEとAI。この...
CAEソフト

Fusion360を使ってみた

無料でCADなどの機能が使えるソフトウェア、Fusion360を使ってみた。 もともと、仕事ではCADやCAEをガッツリ使っています。 趣味で3Dプリンタ使って何か作ってみたいなぁとか考えていた時、職場の先輩が「無料で使えるCADツールあるよ」と教えてくれたのが、A...
AI・機械学習

初心者がKaggleで機械学習やってみた

Kaggleを始めてみました。 Kaggleは主にデータサイエンスを用いた予測モデルの精度を競うプラットフォームで、いわゆるデータサイエンティストが注目され始めた昨今、盛り上がっているコンテンツです。私も、初心者ながらこの2ヶ月ほどで、昔のコンペに挑戦してみました。 ...
技術系読みもの

トヨタ・パナのLIB協業は全固体電池にも及ぶ

2017年12月13日、Panasonicとトヨタ自動車が、「車載用電池の開発というテーマでの協業」 を発表。リチウムイオンバッテリー(LIB)の開発などを協業するとの事。 車載用電池の業界ナンバーワンのパナソニックと、市販EVで実績の少ないトヨタが組む事が、どのような意...
日本

トヨタのEV開発は片手間か?本命は変わらずFCV

2016年、トヨタがEVの開発を進めると発表された。2020年までに量産体制を整えるとの事。社内ベンチャーでの開発を進めたいそう。これはスピード感を持って車両開発を進めたいという意思の表れであろう。 これまでも、トヨタはEVを開発・一部販売してきた。RAV4EV(2002...
技術系読みもの

ディープラーニングの基礎講習会に行ってきたのでメモ

いま、とっても話題の機械学習。その中でも、ディープラーニングは画像をはじめとして強力な解析ツールになりつつあります。私も、少しは知っておいたほうがいいだろうな、と思い、「ディープラーニングの基礎」的なタイトルの講習会に参加してきました。割と勉強になりました。メモを残します。 ...
技術系読みもの

サンシャイン計画

NEDOの情報誌「focusNEDO」の記事で、「サンシャイン計画40周年に寄せて」という記事を読んだ。 高度経済成長まっただ中の1970年代には、「巨大化・集中化・規格化」が当たり前だった。飛行機や船舶は巨大化の一途をたどり、東京への一極集中、皆が同じものを使う...
雑記

自己紹介

はじめまして。モンテネグロ橋本と申します。 簡単な自己紹介です。 Profile NAME : モンテネグロ橋本 ・某大学で機械工学を専攻・某自動車メーカーにて基礎研究に従事・コンピュータサイエンス(計算科学、CAE、機械学習、etc)・対象は主に自動車...
燃料電池

燃料電池システム

システム構成 トヨタの燃料電池システムの構成図*です。青色が冷却水、緑色が空気、赤色が水素のフローです。 参考:トヨタテクニカルレビューvol.68 スタックと昇圧コンバーター 初代MIRAIの燃料電池スタックと昇圧コンバ...
論文ウォッチ

サロゲートモデルを活用した最適化例

興味のある論文を読んで、感想を述べる論文ウォッチ。今回は以下の論文を題材にします。 論文 Optimization of porous media flow field for proton exchange membrane fuel cell using a ...
CAEの考え方

計算環境関連記事まとめ

CAE計算環境 【初心者向け】CAEソフト&ハード導入の手順と注意すべきこと CAEを活用しようと考え、やりたいことが決まっていても、初心者にはどのソフトウェアを使えばよいのか、どうやって購入すればいいのかよく分かりません。 私自身も、ソフトウェア...
カテゴリ

雑記

書籍 自動車メーカーに就職してから読んだ専門書 自動車メーカーで働いていると、機械設計にまつわる様々な知識が求められる。 上司に「こんなことも知らないのか」と言われ悔しい思いをし、社会人になってから本を買って多くを勉強しなおした。 学生の頃にこの...
Uncategorized

Effect of liquid water on transport properties of the gas diffusion layer of polymer electrolyte membrane fuel cells (2011)

最近、FC関係の論文を読み漁っている。液水が発電性能に及ぼす影響を見積もる手法について、GDLを対象に行われた下記のような論文があった。 Effect of liquid water on transport properties of the gas diffusion...
論文ウォッチ

MPL中の水侵入および酸素拡散

先日、GDL中の酸素ガス輸送に液水が与える影響をモデル化する手法に関する論文を読んだ。その所感として、これは他の部材にも使えるんじゃないかと思い調べたところ、下記論文を見つけた。 論文 Modelling water intrusion and oxygen di...
論文ウォッチ

空隙中の水輸送計算

米アルゴンヌ国立研究所の論文です。 米エネルギー省(DOE)傘下で、かつてマンハッタン計画の一部を担った冶金研究所の系譜を歩んでいる研究所。 現在はFC関係の研究も行われおり、論文も出ているので読んでみたいと思います。 Direct Simulations o...
論文ウォッチ

FC液水輸送に関する論文

先日、FCの液水輸送に関する論文を読んで、その参考文献に面白そうなものがいくつかあったので読んでみた。 論文 Effective diffusivity in partially-saturated carbon-fiber gas diffusion layers: E...
論文ウォッチ

パナソニックは燃料電池のマルチスケールシミュレーションをどう構築しているのか?(2017/5/15公開_パナソニック技報)

燃料電池は、細かい穴の開いた複数の部品を組み合わせで、水素と酸素を反応させています。 細かい穴はナノメートルからマイクロメートルである一方で、燃料電池そのものは数十センチであり、これらすべてのスケールの計算を同じ構造格子で計算することは困難です。 燃料電池のシミュレ...
日本

2017年の今、EVを買って良いのか?

私は今、EVの購入を検討している。 今乗っている車両の燃費をざっと計算してみると、5.6km/L程度であったこと、そして昨日給油した際のガソリン価格が150円/L(ハイオク)であったためだ。 そこで、自技会の年報を引っ張り出して来て、EVが今どの程度普及しているのか...
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