【図解】日本の乗用車メーカー8社の状況を整理する

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2023年時点での、日本の自動車メーカーの状況を整理します。

特に、乗用車に注目して、トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、マツダ、スバル、三菱、ダイハツの売り上げ、利益規模や従業員数などを比較して、現在の日本の自動車メーカー各社の立ち位置をグラフで示していきます。

売り上げ・利益規模

2022年売上高

各自動車メーカーの売上高を百万円単位で表したグラフです。見ての通り、トヨタ自動車が最も高く、次いで本田技研工業、日産自動車となっています。

2022年営業利益

各自動車メーカーの営業利益を百万円単位で表したグラフです。トヨタ自動車の営業利益が最も高く、次いで本田技研工業、スズキと続く。

表形式で示すと以下のようになります。

売上高(百万円)営業利益(百万円)当期純利益(百万円)従業員数(人)
トヨタ自動車37,154,2982,721,6042,451,318375,235
本田技研工業株式会社16,907,725780,769651,416197,039
日産自動車株式会社10,596,695377,109221,900131,719
スズキ株式会社4,641,644350,551221,10770,012
マツダ株式会社3,826,752151,040142,81448,481
SUBARU3,774,468267,483200,43137,521
三菱自動車工業株式会社2,458,141190,495168,73028,428
ダイハツ工業株式会社1,493,00038,00077,00012,426
円の大きさは純利益を示す

売り上げ・利益を比較します。トヨタ自動車が他企業と別格であることがよくわかります。これが、「トヨタ以外は死滅する可能性がある」と言われるゆえんです。

売り上げや利益規模が大きければ安心か?

売り上げや利益が伸びていることは、企業活動としては健全です。一方で、自動車業界は電動化の流れが始まっており、各地域でEVの普及が進んでいます。EVは利益が出にくい構造であることから、EV化で先行する企業は利益が減っていきます。ハイブリッドは利益が大きく、現在の利益が大きくても、EV化への投資を怠れば、5-10年後にそのツケを払うことになります。

子会社および関連会社数

連結子会社数(Consolidated Subsidiaries)と関連会社(Equity Method Affiliates)

以下は各自動車メーカーの連結子会社と持分法適用関連会社の数を表にまとめたものです。連結子会社は親会社が50%以上の株式を所有し、持分法適用関連会社は親会社が20%以上50%未満の株式を所有している会社です。

連結子会社数持分法適用関連会社数
トヨタ自動車569169
本田技研工業株式会社31369
日産自動車株式会社9639
スズキ株式会社12333
マツダ株式会社7020
SUBARU7310
三菱自動車工業株式会社3517
ダイハツ工業株式会社60情報なし

「連結子会社」と「持分法適用関連会社」の数は、企業の規模やグローバル展開の程度を示す指標となります。それぞれの主な定義は以下の通りです。

連結子会社 (Consolidated Subsidiary):親会社が子会社の株式の過半数以上を所有

持分法適用関連会社 (Equity Method Affiliate):親会社が20%以上50%未満の株式を所有

連結子会社は、親会社が実質的な支配権を持つ会社で、連結財務諸表では、親会社とその連結子会社の財務情報は合算されて表示されます。持分法適用関連会社は、企業が重要な影響力を持つが、実質的な支配権はない会社を指します。

必ずしも数が多いほど良い企業とは定義できませんが、展開する事業の幅広さや影響力を推し量る指標にできます。

まとめ

日本の乗用車メーカーの8社の状況をまとめました。

数字で比較すると、それぞれの企業の規模感がよくわかります。

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この記事を書いた人

某自動車メーカー勤務、主に計算系の基礎研究と設計応用に従事してます。
自動車に関する技術や、シミュレーション、機械学習に興味のある方に役に立ちそうなことを書いてます。

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