CMOSイメージセンサー市場のシェアランキング

IC(統合回路)

CMOSイメージセンサーは、スマートフォン、デジタルカメラ、自動車、セキュリティシステムなど、幅広いアプリケーションにおいて中心的な役割を果たしています。近年、CMOSセンサー市場は技術革新と需要の増加により急速に進化しており、複数の企業がシェア拡大に向けて争っています。

本記事では、CMOSイメージセンサー市場のシェアランキングと、各企業の特徴について紹介します。

CMOSイメージセンサー市場のシェアランキング

以下に、2022年におけるCMOSイメージセンサー市場のシェアランキングを紹介します。

順位会社市場シェア (%)前年比の変化 (ポイント)
1ソニーグループ(日本)47.9+3.2
2サムスン電子(韓国)18.1-0.7
3オムニビジョン(米国)11.3-2.6
4オンセミ(米国)6.6+2.0
5ギャラクシーコア(中国)4.2-1.3
その他の企業11.9
2022年のCMOSセンサー市場シェア(市場調査会社Omdia)

ソニーグループ(日本)は市場シェア47.9%でトップです。ソニーは前年比+3.2ポイント増加しており、ソニーのイメージセンサー領域での強さを物語っています。サムスン電子(韓国)は市場シェア18.1%で2位ですが、前年比-0.7ポイントの減少を見せています。オムニビジョン(米国)は市場シェア11.3%で3位、オンセミ(米国)は市場シェア6.6%で4位、オンセミ(米国)は市場シェア6.6%で5位に位置します。

SONYの市場シェアは50%に近いものになっています。また、TOP5がそのほとんどのシェアを獲得しており、参入障壁の高さが伺えます。

注目すべき個別企業

CMOSイメージセンサーについて、注目すべき個別企業を紹介します。

ソニーグループ

CMOSセンサー市場の50%近いシェアを持つのがソニーです。ソニーのイメージセンサー市場での支配的地位は、5Gスマートフォンモデルの出荷増加や、リモートワークの拡大に伴うPC周辺機器の売上の強さによって支えられています。自動車、監視カメラ、検査などの産業用途への需要も高まっており、ソニーは2025年までに市場シェアを60%まで拡大する目標を掲げ、半導体技術への投資を大幅に増やしています。

SONYは写真やビデオといった「イメージング」用途だけでなく、「センシング」用途(例えば自動運転や産業検査など)にもセンサーの応用範囲を拡大しています。Time of Flight(ToF)イメージセンサーやEvent-based Vision Sensor(EVS)などの新製品を積極的に発売しており、AIを搭載したインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」から得られる様々なデータを活用する新サービス「Aitrios」も開始しています。

ソニーのイメージセンサーの主要顧客はスマートフォンメーカーであり、iPhoneシリーズにイメージセンサーを供給するなど、市場での地位を固めています。今後は自動運転技術用の自動車セクターや、さまざまな産業用及び消費者向け電子機器セクターもターゲットになります​​。

サムスン電子

サムスン電子はCMOSイメージセンサー市場でソニーに次いで2番目に大きなシェアを持ちます。

技術面では、サムスンは高解像度と低光量での能力を求める様々な分野での需要に応えるために、ピクセル技術を進化させています。​​​​​​​​サムスンのCMOSイメージセンサーは、ISOCELLファミリーのように、ピクセル分離技術により、各ピクセルを隔てることで色のクロストークを減少させ、画像品質を向上させることが知られています。

オムニビジョン

オムニビジョンは、デジタルイメージング、アナログ、タッチ&ディスプレイソリューションを開発する企業です。米国企業ですが、中国の半導体デバイス会社であるWill Semiconductorの米国子会社でもあります。自動車、医療イメージング、モバイルデバイス、監視、IoT、コンピューティングなど、多様な産業分野に提供しています。

オンセミ

onsemi(旧ON Semiconductor)は、イメージセンサーの幅広い製品群を提供している米国企業です。カメラ用途だけでなく、onsemiはHyperlux™イメージセンサーファミリーを通じて、ADASおよび自動運転の未来を牽引することに注力しています。ADASおよび自動運転用に設計されたLiDARおよびレーダー技術とともに、自動車用CMOSイメージセンサーの製品群を開発中です。

onsemiのセンサーは、ADAS用のフロントビューカメラ、自動運転、周囲感知カメラ、キャビン内モニタリング、ロボタクシー、配達ロボット、自動運転トラックなど、重要な自動車機能をサポートするための柔軟性と技術的能力で高く評価されています。

オンセミは電力変換用のパワー半導体市場においても高いシェアをもち、インフィニオンやSTマイクロと並んで高シェア企業として知られています。

ギャラクシーコア

ギャラクシーコア(GalaxyCore)は、中国の半導体企業で、特にCMOSイメージセンサーの分野で知られています。主にスマートフォン、タブレット、PCカメラ、セキュリティカメラなどの市場向けに、低コストで高性能なイメージセンサーを提供しています。

ギャラクシーコアは、低解像度から高解像度まで幅広いピクセルサイズのCMOSイメージセンサーを提供しています。高いコストパフォーマンスを持つ製品を市場に提供しており、特に価格感度の高い市場やエントリーレベルのスマートフォンメーカーからの需要を捉えています。

中国の企業であるものの、ギャラクシーコアは国際市場にも積極的に参入しており、アジア、ヨーロッパ、北米など、世界中の顧客に製品を供給しています。

CMOSセンサーとは

イメージセンサーは、カメラやその他のイメージングデバイスにおいて、光を電気信号に変換する役割を持つ重要な部品です。デジタルカメラやスマートフォン、ビデオカメラなどで使われています。基本的には、光学レンズを通じて入射した光(シーンのイメージ)を検出し、それを電気信号に変換することで、デジタルデータとして画像を生成します。

センサー上の何百万もの微小なピクセルが各々光を検出し、その光の量に応じて電荷を生成します。その後、電荷はデジタル信号に変換され、画像処理プロセッサによって最終的な画像データとして処理されます。イメージセンサーには主に二種類あり、それぞれに異なる特性があり、使用するアプリケーションによって選択されます。

  • CCD(Charge Coupled Device)
  • CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)

CCDセンサーは、光を受け取った電荷を一つの変換器に送り、そこで電荷が電圧に変換されるという方法を取ります。一方でCMOSセンサーは、ピクセルごとに変換器を持っており、電荷を直接電圧に変換することができます。CMOSセンサーは製造コストが低く、消費電力も少ないため、デジタルカメラに広く使われています。

まとめ

CMOSイメージセンサー市場は、技術の進化とともに常に変化しています。ソニーはこの市場で圧倒的なリーダーであり、高品質なイメージセンサー技術で知られています。

各企業は、独自の強みを活かしながら、これからも技術革新と市場の拡大が期待されます。

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